30代からのセミリタイア戦記!

会社という名の人間牧場から脱柵、現代をサバイブする記録。e-bayセラーさん歓迎です!

めちゃくちゃ恐い目にあった・・・・・・

・・・・・・

はっきりいって今も精神状態が安定していない。

めちゃくちゃ恐い。

実家から大学にいくため下宿する時に

美容院のお兄さんとこんな会話をしたことがある

俺「あ~大学行くと一人暮らしかぁ~幽霊とかでたら恐いなぁ~」

お兄さん「・・・・幽霊はそんなに恐くないよ。本当に恐いのは・・さ」

俺「はぁ?幽霊のほうが絶対恐いよ」

お兄さん「まぁ君はまだ若いからねぇ・・・・」

前フリが長くなりましたね。本題に入りましょう。

今日はバイクの納車日だった。そうNSR250RSE。

はっきり言って納車に待たされまくって情熱も溶けかけていた。

でも現物を見るとめちゃくちゃカッコよくさっそくツーリングに出かけた。

こうして今日は最高の1日になる・・・・・はずだった。

ツーリングの最後に古本屋で本を読んでたんだけどそこで突然声をかけられた。

「ここらへんで友達がバイク盗まれたんだけど知らない?」

そいつは若い男でまぁよくいそうな奴。そんで俺が知らないと言うと

なにか捨てられてるバイクがあったら知らせてほしい。と言った。

そこから会話がすすんで自分がNSRに乗ってることを話したら話が弾んだ。

「俺バイクに目がないんだよねぇ~」

そんな会話をして終了。そいつはどこかへ消えた

そんな会話をしたもんだから急にバイクが心配になった。

もう帰るか。そしてNSRのもとに行くとあの男がいた。

かるく会話をしたあと帰ろうとするとそいつが跨らせてほしいといってきた。

バイクが好きなんだなと思い。いいよと言った。

しばらくバイクの会話をしているとそいつは名前と年齢を言った。

君の名前は?と聞かれ名前を言うとなぜか住所は?と聞かれたので

アバウトに答えていた。なぜ住所を聞いたかと言うと友達のバイクが盗まれたところと

近いかどうか知りたいらしい。

まぁ結構正確に言うと、突然そいつは

「おまえに今日とてもいいものを見せたい、絶対喜ぶ。100%」

なんだろうと思い聞くとはぐらかされた。

俺が聞いた内容を記そう。

俺「それはみんな見るとうれしいもの?」

奴「YES。ごくまれによくわかんなかったっていう奴もいる」

俺「それはあなたの夢?」

奴「まぁ、そうかな。」

俺「友達つれてきてもいい?」

奴「もちろん何人でも。」

俺「しらない建物に入るとかない?」

奴「ない」

俺「時間かかる?」

奴「う~ん長くても15分くらい」

答えは何でしょう?

俺はこう思った。

こいつなんかの芸人なんだ。ミュージシャンや大道芸なんだ。

ずばり聞くと答えをはぐらかした。間違いない。

まぁしかしいきなり知り合った奴のとこにいくのはどうだろう?

という事を話すとそいつはおどろくべきことを言った。

「そんなに怪しいんなら俺の免許証預かってくれてもいい」

といってなんと免許証をさしだしてきた。

これは間違いなく本物だ。俺はOKした。

電話番号を奴は聞いてきたが教えずに向こうの番号だけ教えてもらい非通知

でかけた。非通知のかけ方をしらなかったので聞くと184を頭につければいいらしい。

ちなみに186でかけると面白いことが起こると言っていたが184でしかかけなかった。

そしてA駅で待ちあわせたいといったがどうしてもB駅がいいという。向こうが無理いってるのに

なぜかこのことだけは譲らないので根負けしてB駅にした。しかしまぁ芸が見れるならいいかと

思いB駅で待ち合わせた。

そして待ちあわせしたB駅は快速電車に通過されるさびれた駅だった。

そしてまったく人が通らない路地裏につれていかれそこでやると言う。

俺は最悪ほかに仲間が現れボコされるかと思い辺りを見回したが人の気配はない。

そしてそいつはその万人が面白いと言う話を始めた。

俺はなにか芸をやるのだと思っていた。しかし・・・・

奴「人間はなんのために生きてると思う?」

俺「・・・・・・は?」

奴「人間は金とか車とか女とか欲しいと思ってると思うんだよつまり幸せのため・・・以下略」

そう。宗教だったのだ・・・・よく家に宗教関係が来たとかネットでみるけどまさか俺とは・・・

このときはまだ余裕がありいろいろ聞いて見た。

そいつが言うにはそいつの宗教の神みたいなもんに祈れば願いがかなうらしい。」

不細工な男が彼女が欲しいと祈ったら翌日彼女ができたとか金が欲しいと思ったら

ばぁちゃんが金くれたとかそういう話。あなたは?と聞くとバイク(スクーター50cc)

で時速30キロでこけても怪我ひとつしなかったとか・・・・いやお前まず神の祈りに効果あれば

こけないだろ・・・と思いつつヘェ~とか言ってた。

するとこれからその宗教のビルに行こうとか言い出した。まぁそしていわれるがままそのビルへ

「全然あやしくないだろ?あっトイレめちゃくちゃ行きたい。ビルの中にあるから一緒に行こうぜ」

とか言いだしさすがに建物に入るのはヤバイと思い足をとめた。

俺は「いや、そんなにトイレ行きたいなら行きなよ。俺ここで待ってる。」

と言うとそいつは

「・・・・やっぱいいや。行きたくなくなった」

クソ!バックれようと思ったのに!

そして俺が建物に入らずに足を止めている間に延々と宗教の話をされた。

目の前の信号が青になり赤になりまた青になる・・・何時間たっただろう?

宗教のビルから人が出てくる・・・まぁそんなにおかしそうな人ではない。

しかし俺のシックスセンスが絶対にはいるな!と警鐘を鳴らす。

その宗教の話をしている間に奴の携帯が鳴った。奴は

「ハイ・・ハイ・・もう少しです。ビルの前に今います。必ず連れて行きます・・」

と言った・・・やばいな。

おれは強引に駅の方に向かって逃げるように歩きだした。奴は

「落ち着け。冷静になれ!」

とさかんに言ってきた。そして強引に俺の服をつかみ近くの壁に押し付けた。

こんなに様子がへんなのに誰も助けてくれない。・・・当たり前か。

その宗教のビルのすぐ近くなのだから。そういえば俺たちのそばを通っている人は

そのビルから出てきた人ばかりだ。

よく目が逝ってるとかいうけどコイツは間違いなくそれだった・・・正直ビビッた

すでに古本屋で見た奴とは別人だった。体もキャシャなはずなのに高校で野球をやり

体格の良い俺を圧倒するような力でおれを壁に押さえつけた。

まずい・・・どうすればいい?そいつは相変わらずにもうすぐ経済危機が起こる。

天変地異がおこる。この宗教を信じなかった奴が死んだとかキリスト教邪教とか

ベラベラしゃべる。すぐ近くに大通りの交差点がありトラックや乗用車がすごい勢いで走っている。

片側3車線に大きな通りだ。

一瞬奴の力が緩んだ。

俺は奴の手を振り払い片側3車線で赤信号の交差点を走り抜けた。

後ろから怒声が聞こえたような気がした。

途中でクラクションがメチャクチャ鳴ったが奇跡的に走りぬけ全力で駅まで行って

券売機にコインを突っ込み適当な券を買い改札を通り抜け

ぎりぎりで行き先不明の電車に乗った・・・・

アパートとは逆方向だがその後電車を乗り換えなんとかアパートに着いた。

しかし駅に着いたときに視線を感じて振り返るなどしてめちゃくちゃ挙動不振だった。

アパートに着くと全身の力が抜けベッドに倒れこんだ。

もしもビルに連れて行かれたら・・・・




お兄さん「・・・・幽霊はそんなに恐くないよ。本当に恐いのは人間さ」

あのときにお兄さんの言った言葉が今ならよくわかる。